山田

寒い

こんにちは。

土地活用、コインパーキングならでお馴染みのタマパークの山田です。

今週、冷え込みますね。

特に眠る前は寒すぎます。

我が家ではいろいろな理由があり暖房は使いません。

(あっ、我が家といっても一人住まいですが・・・)

気合いです。

寒ければ着る!

この2つの言葉をスローガンに今年の冬も乗り切ります!

 

さて、今回は私と同じ名字の男性が主役のコラム小説をご紹介します。

 

 

連続コラム小説 <山田ヒロシの日常奮闘記~外伝~>

「寒いなら暖房つけろよ!!!!この山田!!!」

「そんな寒いのが嫌なら南国にでも引っ越せ!!!なぁ山田!!!」

「寒い、寒いって言う前に君にはもっと言わなければいけないことが

あるだろう!!!山田君!!」

 

「寒いのはあなたの心が冷え切っているからでしょ!!!!・・・

山田さん聞いていますか?」

僕の名前は山田ヒロシ!

ヒロシです!

今日、まだ日が昇りきる前のこと・・・

僕の

何気なく発したこの言葉

「寒い!!」

 

で、みんなに攻められたのです・・・

 

{寒すぎてつい口に出てしまっただけなのに・・・。}

{世間話のつもりで言っただけなのに・・・。}

{今日の占いに書いてあったんだ・・・

みんなに寒いことを伝えるのが吉って!!}

 

ただそれだけなのに・・・・・・・・

もしかして僕が「寒い!」

って言ったことで君達を傷つけてしまったのなら謝るよ!!!

だからみんな教えおくれ!

僕の何がいけなかったの・・・お願いします!!!

 

「・・・・・」

な、何でみんな黙っているんだよ・・・。

教えてよ・・・

分かった・・・

僕嫌われちゃったのかな?!

 

わかったよ!!!!

みんなの前から居なくなればいいんだろ!

 

山田ヒロシの目からはあふれ出る涙。

その涙を拭うことなく、山田ヒロシはみんなに背を向けて全力で走り去ったのです。

 

すぐに、みんなの視界から山田ヒロシの姿はなくなった。

 

一方、山田ヒロシはまだ走り続けている。

みんなの前から姿を消してからどれくらいたっただろうか。

山田ヒロシは疲れ切ってその場の土手に大の字になった。

 

山田ヒロシの目には暮れかかった空しか見えていない。

 

乱れる呼吸とは逆の

今までに感じたことのない虚しさを抱いて・・・。

そんな中、楽しそうに話す若者たちの会話が聞こえてきた。

 

「アキラ君たら、突然全力で追いかけて来ないでよ-!」

「サチコが逃げるから、追いかけ続けたんだよ!えへへ!」

「アキラ君、子どもなんだから!バカ!えへへ!」

山田ヒロシが若者達に目をやると、次の瞬間、

サチコと思われる女の子が上着を脱ぎながらアキラに言った。

「暑いね~、さっきまで寒くて背筋がバッキバキだったから

泣きそうになっていたのよね。」

「アキラ君、私が寒そうにしていたからわざと全力で追いかけて来て

くれたんでしょ・・・暖かくしてくれてありがと。チュッ」

 

その会話を聞いた山田ヒロシは自分の体の異変に気づいたのです。

そう山田ヒロシは気づいたのだ。

 

 

 

「さ、寒くない・・・」

「暑~い!!暖かい!!」

 

「み、みんな~!!!!!!!!!!!!!」(涙)

 

山田ヒロシ・・・

今日流した2種類の涙を胸に明日もまた生きていく・・・。

 

Fin.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母さんと報告したいくらい

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